土壌汚染調査

土壌汚染の調査は以下の4段階に分かれています。

●フェーズ1（地歴調査・土地利用履歴調査）
●フェーズ2（状況調査・表層土壌調査）
●フェーズ2.5（平面的な絞り込み調査）
●フェーズ3（詳細調査・深度調査・地下水汚染調査）

最初にフェーズ1を実施し汚染のおそれが認められた場合は、平面的な調査であるフェーズ2を実施します。
フェーズ2において汚染が認められた場合は、フェーズ2.5にて平面的な汚染範囲を絞り込み、フェーズ3にて汚染の到達深度を調査します。
自主的な調査の場合はフェーズ2から調査を開始する事例が多いです。

フェーズ1（地歴調査・土地利用履歴調査）

地歴調査は、過去から現在までの各種資料を収集し、土壌汚染の可能性を判定します。
・土地や建物の登記資料
・空中写真
・地形図
・住宅地図
・工場の設置届出資料
・工場責任者などに対するヒアリング
一例として、地形図による土壌汚染のおそれの調査を紹介します。
左側の旧地形図では工場が確認できますが、右側の現地形図では工場が無くなっています。
このような場所では土壌汚染のおそれがある可能性を指摘させていただきます。

今昔マップ on the web

フェーズ2（状況調査・表層土壌調査）

フェーズ1の結果「土壌汚染のおそれがある」と判定された場合、フェーズ2を実施します。
本調査は、表層土壌と土壌ガスを採取し土壌汚染の状況を調査します。
なお、自主的な調査の場合はフェーズ2から調査を開始する事例が多いです。

表層土壌の調査方法

重金属（カドミウム・鉛・砒素など9項目）や農薬（PCB・チオベンカルブ・チウラムなど5項目）の調査で、汚染のおそれが生じた位置から深さ0.5mまでの土壌試料を採取・分析します。

土壌ガスの調査方法

揮発性有機化合物（テトラクロロエチレン・ベンゼンなど12項目）の調査で、深さ0.8m～1.0mから土壌ガスを採取・分析します。

土壌汚染対策法の特定有害物質とその基準値一覧表

第一種特定有害物質 （揮発性有機化合物）

第二種特定有害物質 （重金属等）

第三種特定有害物質 （農薬等）

フェーズ2.5（平面的な絞り込み調査）

フェーズ2の結果、基準不適合が確認された場合は「調査対象地全体について土壌汚染が存在する」という判定となってしまいますので、フェーズ2.5にて絞込み調査を行い土壌汚染の範囲（平面的な広がり）を把握します。

フェーズ3（詳細調査・深度調査・地下水汚染調査）

ボーリングによる深度調査を実施し、有害物質の到達深度と地下水の汚染状況を調査します。
アースプライムは自走式ボーリング機を保有していますので、安価で迅速な対応が可能です。

ボーリング状況

採取した土壌

地下水採取状況